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人間の記憶というシステムは実に微妙だ。
風船すくいをしている子供を見ていたら
台北で迷子になった全く関係のない記憶がふと甦った。
小学校へあがる前、まだ戒厳令が敷かれていた頃の台北。
母と西門街へ映画を見た帰りに立ち寄ったデパートでのこと。
ショーケースに並べられた恐竜の木造模型に見惚れていた。
気付いたら母が側にいなかった。
じっとしていれば日本語の話せる老人が面倒でも見てくれていただろう。
なのに俺はそこを立ち去り、車からはよく知っていたつもりの
デパートから家の道のりを自力で歩いて帰ろうと思った。
喉が渇いて疲れきった頃に警察署へ助けを求めた。
その時の空気の重量まで思い出した。
風船すくいはトリヴァンドラムの観光局の催しで見た。
ツーリスティックではあったが
外国人ツーリストをターゲットとはしていなかった。
古典舞踊を披露していうステージもあれば、
蛇女の見世物小屋もあった。サービス精神満点だ。
とにかく歩き廻り、インド人が浮かれているのを見物した。
フェスティバルへ来た同じ道を歩いて帰ったつもりが
どうしても宿へ辿り着けなくリキシャーを拾った。
その時の裏路地の暗さの密度を今でも憶えている。
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- 2006/04/24(月) 17:03:01|
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何かを信じるということはその対象の負の部分に目を瞑ること。
自分で自分を騙すこと。
自分に対してつくウソほど始末の悪いこともなかなかない。
チンパンジーの遺伝子は人間と98%は共通しているという。
動物が見たくなった。というか、チンパンジーを見たくなった。
幸いにもケララ州は結構教育熱心な州のようだ。
トリヴァンドラムは州都だし、ツーリストオフィスで動物園の情報を仕入れ向かった。
チンパンジーはいなかったが、カバがかわいかった。
その足で科学博物館へ向かう。
懐かしいフーコーの振り子があった記憶がある。
ボランティア活動中のインド人女子大学生が館内を案内してくれる。
単語力が弱いので説明してくれる内容を展示物から推測しなければならないので疲れる。
普通のインド人の女性を話すのはこの旅行中初めてかも知れない。
その夜のトリップはまた格別だった。
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- 2006/04/22(土) 11:51:21|
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フラクタルな虹だった。
人間の視覚というのはどのような仕組みになっているのか。
光の信号を脳へ変換するのは確からしいが、
見る対象の質量やらを感じるのはまた脳の別の機能だというし。
ビーチで知り合ったイギリス人にブルー何とかってのをもらって
舌下に挟んで40分くらいのことだった。
ミクロからマクロへ、その逆もいつでもワープできるような自由な思考能力。
トイレのドアの取っ手を掴もうにも掴めないあやふやな認識能力。
ビールやワインをがぶ飲みしても何一つ影響ない精神状況。
身体感覚は完全に狂っている。
宇宙はどこへ向かおうとしているのか。
人間は進化しているのか、退化しているのか。
創造神なんていなかった。
いるわけもなかった。
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- 2006/04/18(火) 19:23:21|
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コヴァラムビーチに戻った。
ビーチで観光客相手にゴザを売っている少年が自分に気付いた。
「リメンバル ミー?」 いつもより多めに舌を巻いている。
ゴザを買ってやった。前に買ったときより安くしてくれた。商売上手。
なぜかCDはゴンチチやらボサノヴァやらを持ってきた。
きっと一人でノンビリをすることをイメージしていたのだろう。
間違っていた。
暑さをバカにしてた。
クソ暑いビーチではゴンチチなんて何の役にも立たない。
ゴンチチは冷房の効いた部屋から暑い場所を見るのに使う音楽のようだ。
旅番組でよく使用されるゴンチチだが、こんなところに落とし穴が。
ジミヘンが聴きたくなった。
暴力的な暑さには暴力で立ち向かうしかないと思う。
トリヴァンドラムへジミヘンのCDを探しに行く。が、ない。
当時はまだカセットテープが幅を利かせていた。
こうなったらテーププレイヤーも買うしかない。
安っぽい音で聴くジミヘンがいい。
ついでにドアーズも買っておいた。
インドでここらへんの音楽を聴くのは自分でも捻りがないと思う。
おバカ。
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- 2006/04/04(火) 18:20:54|
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ポンディシェリーで買ったYシャツを着る。
今日はランクの高い冷房のあるレストランで食事しよう。
狙うはBest in my lifeなビリヤーニだ。
ビリヤーニという炊き込みご飯は香辛料と具にかかっている。
3年くらい洗濯していない前掛けのままで
営業を続けている食堂の場合メニューにもない。
さて、インド人向けの高級レストランには従業員が沢山いた。
注文と受ける係、料理を運ぶ係、料理をテーブルに出す係、
皿を片付ける係、お金に関わる係。
皿を片付けに来たのはどうみても12歳くらいの子供だった。
普通にお子ちゃま。
これがカーストによる分業なのか。
輪廻転生という戯言に裏づけされる身分制度。
カースト内では相互補助の機能も働くある聞く。
最終的には支配者層が被支配者層へ与えた逃げの理論。
アンタッチャブル。スケープゴート。必要なくもない。
かといって多すぎる必要はない。
ま、実に世の中は不公平だし、別にインドに限ったことでもないんだけど。
こんなことを考えながら食べたからなのか、ビリヤーニは普通だった。
マハーバリプラムで出会った老人のいうビリヤーニには出会えない。
明日、トリヴァンドラムへ向かう。
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- 2006/04/01(土) 12:46:58|
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海が見たくなった。
窓のない宿が原因だと思う。L食ってたらバッドになりそうだ。
西へ向かえば海があるはず。だって沿岸だから。
砂浜は白く広かった。
できないけどサーフィンでもやってみたくなるような波だった。
白い砂浜は活用されていないように思える。
少し裕福そうなインド人観光客が散らばって海を眺めている。
家族連れが多い。
服をままで海を眺めているだけ。ビーチリゾートとは程遠い。
肌の白さとカーストの高さが比例しているように思えるこの国の住民には
裸になって陽に焼けることを楽しむ思考回路はないのだろう。
それにしても雄大な景色だ。
都市のこんな景色がセットになっているのはうれしい。
帰り道、インド人がビルの屋上から凧を揚げていた。
今、腹に巻いている貴重品袋にあるパスポートとチェックを捨てれば
その名の通り糸の切れた凧になれる。別になりたくないけど。
というか、全然なりたくないけど。
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- 2006/03/31(金) 16:31:01|
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インドにマドラスという都市があることは知っていたが、
それもマドラスチェックのシャツが流行らなければどうだったか怪しい。
着いた初日から都市らしくと自分で盛り上がっていた。
本当のところこの町はあまりそれらしくない。隙間が多いのかも知れない。
ガンジャを一服つけて気持ちよく寝た翌日からは精力的に歩いた。
実に清々しかった記憶がある。
前の日までヘロインでメロメロだったくせに。
町を歩くのは楽しい。
東京でも地元や繁華街を当てもなくほっつき歩くのは気分がいい。
何といっても目的なんてないということは気分がいい。
時間を贅沢に使っている証拠だ。
小さくもない空き地で、裸足でインド人がサッカーに興じていた。
時間だけはたっぷりある俺は木陰に座り試合を眺めていた。
どうやら裸チームとYシャツチームの死闘らしい。(インド人はTシャツが似合わない)
裸チームが優勢だ。
劣勢のYシャツチームから声が掛かった。
中学を卒業してからはサッカーボールに触れることもなかった。
そもそも港区にある私立男子校には校庭がなかった。
それでもサービス精神旺盛な俺は試合に参加した。
日本代表として恥ずかしいプレーは許されない。
根本的な身体能力で既に負けていた。
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- 2006/03/30(木) 18:12:40|
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炙り、吐き、横になり、1時間半も過ぎると快感が半減してくる。
すると繰り返す。
代謝上依存している訳ではない。オナニーを覚えたサルの状態だ。
だが手元にあるのは所詮1g。
これが終われば買わなければいい。
続けざまに炙ったり、ジョイントに混ぜて吸ったり全て消費した。
最後の一服から2時間後に強烈な頭痛に襲われる。
何だか惨めな気分も窓のない貧乏くさいこの商人宿に相応しい。
けれどダルい。好きな音楽を聴いてみてもとにかくダルい。
禁断症状ではないと思う。1gでは耐性もつかない。
時計の針は10時を打つ。
気分を変えようと街へ出た。階下はバザールだ。
裸電球の薄明りの下でインド人がチャイを啜っている。
組んだ足の膝に、チャイを持ったままの手の肘を掛けるいつものスタイルだ。
このスタイルの時のインド人には無駄がない。
チャイを頼んだ。
チャイ屋のオヤジ「ジャパニー。You looks bad」
板橋「砂糖多めでお願いします」周りのインド人と他愛のない話をしながら2杯飲んだ。
あの時俺もインド人がそうするようにチャイを持った手の肘を膝に掛けてみたが、
サマになっていなかっただろうと後悔している。
あとはガンジャを一服つければ眠れそうだ。
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- 2006/03/27(月) 21:13:37|
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久々に5階以上の建物を見た。ここはインドの4大都市の一つだ。
この町ではエレベーターのある安宿を探そうと決めていた。
都会では都会の住人らしくしたかった。
バザールの脇に所在する商人宿を見つけた。
シングルベッドにお情け程度の足場スペース、
それにユニットバスでトータル2畳半程の広さ、というか狭さ。
何だかこんな宿がピッタリだと思う。
バッグの奥にしまい込んでいたブラウンを出してみた。
ヘロインは他人に興味を示さない都会に似合う。
人の多すぎる都会で独りの世界へ閉じ篭れるからなのかも知れない。
或いは、都会で寂しさを感じる人たちが空想の中で友人に遇うのかも知れない。
何だか気分だった。アルミ箔が必要なのでKitKatを買いに出掛けた。
遠火にゆっくりと熱を加えてると粉は液体に、更に熱を加えると気化する。
上がった煙を肺いっぱいに吸い、溜める。
吐いたし、何だか痒みを感じるが、全てが止まったような気分だ。
無。
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- 2006/03/25(土) 12:53:00|
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老人「ジャパニーか?」マドラス行きのバスを待ちつつ妙に威厳のある老人と話す。
マハーバリプラムに70年住んでいるそうだ。
老人「ところでYouは何処へ行くんだ?」
板橋「マドラス。バス停はここ?次は何時?」
老人「マドラスは都会だ。こことは違う。
10年前にマドラスで食べたビリヤーニはBest in my lifeだ」
板橋「OK。分かった。I will try it。
So, what time does the next bus depature?」
老人「No problem!Coming, coming。Very soon」
板橋「OK。Thank you」時は経つ。
バス停の見える食堂で2時間ほどかけて昼食を摂り、
何故か日本の家族へ電話を掛けてみたり、
土産物屋を数軒冷やかしたりし、
友人宛ての絵葉書を4枚書き終わる頃にバスは来た。
ほとんど変わらぬ姿勢で引きつづき座っていた老人が色めき立った。
「ジャパニー!Bus is coming!Have a good trip!」少し興奮しているし、素晴らしい笑顔だ。
俺は完全に祝福されている。記憶にはない経験だ。
俺は英語が特に得意ではない。
俺は老人と英語でsoonという単語の意味合いにつき議論するのを怠った。
そんな俺が老人に対していえるのはありがとうだけ。
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テーマ:南インド - ジャンル:旅行
- 2006/03/24(金) 00:56:57|
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気に入ったこの土地で何かを買おう。
世界遺産に登録されているこの地はそれなりに土産物屋もある。
石の彫刻が有名らしい。
そんな重そうなものは持ち歩きたくない。
南インドの人たちは肌が黒くて、顔も南方系だ。
鼻が低い。
入った土産屋の連中はそれとは全く異質の顔立ちだった。
店員A「We are from カシミール」
店員B「What do you want?」
板橋「見てるだけ」連中に絡まれるとしつこいのは薄々感じている。
店員A「This one is very good。This one is also very good」
店員B「チャイを飲まないか?」
板橋「何にも要らない」
店員A「じゃチャラスはどうだ?」
店員B「Very good oneだ。From カシミールだ。オピウムもあるぞ」
板橋「ブラウンあるけど要らない?」
店員B「要らない」
板橋「See you」丸井で店員にまとわりつかれて
お買い物の意欲を削がれた気分で店を後にした。
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- 2006/03/20(月) 19:18:39|
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自然はあまりにも残酷だったので人間は神という概念を作り上げてしまった。
海岸寺院がある。7世紀に建てられたらしい。その名の通り海岸に建てられている。
海からの風と砂による侵食で外見は元の姿を失っている。
毎朝、宿で朝食を摂った後は今日子さんとそれを眺めた。日課だった。
今日子「いいところだね」
板橋「うん。この後どうするの?俺、マドラスまで行くけど?」
今日子「私もマドラスまで行って、そこからカルカッタに帰る。
最後にマザーのところへ顔出して日本へ帰る」
板橋「そうなんだ。もうヴィザもそろそろだっけ」
今日子「板橋君、色々とありがとう。女一人だと何かと大変なのよ、
どうするの、マドラスの後は?」
板橋「コヴァラムへ戻ると思う」
今日子「戻るの?ヴァラナシとか見ていかないの?ま、いっか。
それにしても飄々としてるよね」あの時、なぜコヴァラムへ戻る気になったのかは今でも分からない。
部屋をシェアするのはポンディシェリーでガンジャを買ってからは止めたが、
その夜は一緒に寝た。
翌朝、この村に一人で残った。
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- 2006/03/18(土) 22:35:46|
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おじいちゃんが孫の手を引いて歩く。
そんな光景を見るだけでもインドへ来てよかったと思う。
おじいちゃんは立派な格好をしているわけでもない。
二つボタンを開けたYシャツにルンギーを腰に巻いているだけだ。
孫は着飾っているわけではもない。
上半身裸で腰にルンギーを巻いているだけだ。
おじいんちゃんは孫におもちゃを買ってあげるわけでもない。
手を引いて歩いているだけだ。
孫はおじいちゃんに炭酸飲料をねだるわけでもない。
おじいちゃんを信用しきって一緒に歩いているだけだ。
おじいちゃん「バブー、疲れたから少し休もうか」孫はもう10歳はいっているだろう。孫は素直に肯く。
日本の縮まってかわいい老人も悪くないが、俺はインドの威厳あるおじいちゃんを羨む。
なぜなら背筋が伸びているから。
近所の公園へ行くのにもスーツにネクタイを締めた
痩せっぽちで背の高かった自分のおじいちゃんを思い出した。
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- 2006/03/11(土) 12:31:28|
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「Youの宗教は何だ?」インドでは家族構成の次によく聞かれる質問だ。
日本では宗教の話は普段するなと教育されているのに下世話な質問だ。
宗教なんて信じられないし。
眠れない夜、といっても夜10時くらいの話。
風通しのあまりない部屋よりも海からの風の来るベランダが涼しい。
ジョイントを巻いて共有スペースのベランダへ出た。
ボーイが床で寝ていたのだが気配で起きた。そこには籐でできた椅子が二つあった。
ボーイ「Sit down, please」
板橋「Sorry, 起こしちゃった?」
ボーイ「No problem。Me too, I can not sleep」このボーイは物腰も柔らかい。顔立ちにそれが出ている。
ボーイ「俺はムスリムだ」訊いてない。
ボーイ「Youは?」
板橋「Maybe Buddhist」
ボーイ「Maybe?」
板橋「家がそうだから」ここから演説は始まった。
ボーイ「I think 神様はみんな一緒だ。One Godだ。
目指すところは同じだ。アラーもブッダもキリストも同じ人物だ」ムスリムのこのボーイがこういうことをいうというのも
ヒンドゥーが大多数を占めるこの国では一つの方便なのかも知れない。
板橋「どうでもいいけど一本吸わない?」
ボーイ「Thank you。OM Shiva Shankar~」ムスリムなのにシヴァ?
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- 2006/03/10(金) 11:11:14|
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客引き達がてぐすねを引いている。バスがマハーバリプラムに着いた。
ここは小さな村だ。
自分で探してみることにした。
その前に海岸へ出てみることにする。
移動中にガンジャを吸う機会がなかった。喉もカラカラだ。
海沿いでガンジャ吸って、その喉をビールで潤す。素敵なアイデアが浮かんだ。
実行あるのみ。
1軒ビーチに面したレストランがあった。外国人旅行者向けだった。
板橋「ここでガンジャ吸ってもいい?」
給仕「No problem」
板橋「ビール1本」
給仕「シュアル。タバコを1本くれ」インドではよくタバコをねだられる。下らない。
ビーチがキレイだ。生活臭がしない。人が少ない。
ここの売り、海岸寺院が見えた。その名の通り海岸に建てられている。
今まで周ってきた場所とは時間の流れ方が違う。いい。
まだ新築の心地いい宿も見つかった。
何もかもが揃っている。
いいのか?こんなに楽しんで。悪くはないだろう。
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- 2006/03/09(木) 13:19:25|
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一度部屋に散らばった荷物をまとめるのは苦痛だ。
大した荷物ないくせに、、、
しかし、ずっと春巻きとビールのセットを楽しんでばかりもいられない。
学生だし時間には限りがあるから。
最後の夜、ビーフ・ステーキを食べた。
フランス料理のお店だった。結構上品なお店だ。
Sex PistolsのTシャツも穴の空いたTシャツも恥ずかしいので
マーケット長袖のYシャツを買った。TPOはわきまえないと。
でもこの為に靴まで買う気は毛頭ない。余計な荷物は増やしたくない。
食後にペドロとお茶を飲んだ。
板橋「ガンジャ吸うか?明日ここを出るよ」
ペドロ「Last Bon。ブラザル」
板橋「OM Shiva Shankar」大変結構なトビだった。今でも憶えている。
ペドロ「手紙送るからGive me your address」インドで数十人に住所を教えてたが実際に受け取ったのはペドロからだけ。
返信で一緒に撮った写真を送ってあげた。しっかりと返事がきた。
いい加減な奴だと思っていたが律儀だ。
次はマハーバリプラムだ。移動の為にジョイントを巻いておこう。
翌朝、ペドロは無料で俺が傷つけたリキシャーでバス停まで送ってくれた。
ガンジャは1トラ50ルピーで買ったのでそんなに貢いだわけでもないのにヒマな奴だ。
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- 2006/03/08(水) 12:49:52|
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店先には布がかかっていた。日本でいえば暖簾なのか。
フランス統治の時代があったからなのか、
丁重なベトナム人経営者はおいしい揚げ春巻き(チャイーヨ)を出した。
ここ普通にビールを出すことでもパッカーの間では有名だ。
アル中でなくてもアルコールは恋しくなる。
因みに俺は旅行前にアル中で治療を受けたこともあった。
あったらいいではなく、なければダメ。
確かにこの街は比較的アルコールに寛大なようだ。
香辛料料理を毎日食べるのは困難ではないが、変化を求めるのが人間だ。
3週間ほど香辛料ばかり食べてきた。まずくはない。嫌いではない。
だが、やさしい味に触れて改めてここが暑い場所だということに気付いた。
食料が腐りやすいこの場所では香辛料が不可欠。
それは四川料理に通じるものがある。
素材をおいしく食べるための料理ではない。
腹を満たすための料理だ。腐ったものでも食べられるようにする料理だ。
そんな気がしたが、本当のところは知らない。
インドで食べるインド料理よりも香港で食べるインド料理の方がおいしい。
事実は事実。
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- 2006/03/07(火) 12:29:21|
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この世の中はなかなかよくできているもので、
耳心地のいいニューエージな考えに両手挙げて賛同する人は必ずしも多くはない。
それはそうだ。物事には陽陰があるもの。
「精神の成長をっ!」お笑いに近い。
俺は宗教を毛嫌いはしない。
宗教があるから回っている社会もある。
ただ、俺は宗教的には生きられない。
俺が所属する社会では宗教には解決できないことばかりだから。
オーロビルというコミュニティがある。環境都市らしい。
元を辿ればスピリチュアルな宗教活動を発端とした実験都市だ。
15kmくらいなら自転車でと思い炎天下で暑い思いをした。
村をグルッと周った。敷地はなかなか広大だ。
林の中にポツリポツリと建物がある。静かだ。死んでいるようだ。
数人の村人とも話しをした。フランス人だったと思う。
すごく優しいし、ご立派なヴィジョンもよく分かった。
しっかりとお金を持っていることも分かった。
好きなようにしてくれ。
面と向かって人様の信条に口出しするなど面倒なことは避けるさ。
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- 2006/03/06(月) 14:22:50|
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海辺だけどビーチはない。岩場に静かに波が打ち寄せるだけだ。
風は気持ちいい。
だがそれも海辺の部分だけ。マーケットの方へ行けば普通にインドだ。
香辛料の世界。爽やかさとの対峙だ。
買い物客が喚いているマーケットの入り口を通りすがる。
ペドロが小さな売店の前でリクシャー仲間とお茶をすすっていた。
板橋「ナマステ!」
ペドロ「ナマステ!ブラザル」
板橋「それ貸して。リクシャー。運転させて」
ペドロ「No Problem」三輪者は思いのほか操縦が難しい。2輪の自転車とは大違いだ。
加えてペダルはかなり重い。3秒で汗だくだ。
マーケットの人の多いところはまだよかった。スピードを出せないから。
危険はない。暑いんだけど。
人の少ないところへ出た。
体重をかけながらペダルを踏みスピードを出す。
乗り物は出せるだけのスピードをまず出してみるのが男だ。
実はマーケットでもハンドル捌きの難しさはは感じていた。
予感は的中。
曲がるべきところで曲がれなかった。
壁に突撃した。
ペドロは笑った。これ以上ない笑顔だ。殴るぞ。
リクシャーに傷をつけてしまったお詫びでもないのだが、
ペドロからガンジャを1トラ仕入れてあげることにした。
何だかんだ文句も多いが俺はやさしい。
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- 2006/03/04(土) 11:29:51|
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気マジメなオヤジが仕切っている軽食屋があった。
10cmくらいのかわいいアジのフライの付くターリーを出す
インドにしては清潔感のあるお店だった。あくまでインドにしてはね。
売れない三輪リクシャーの運ちゃん、
ペドロと会ったのは宿の近くにあるそんな軽食屋だった。
ペドロ「ナマステ、ブラザル!俺の三輪リクシャーでどこか行かないか?」
板橋「ナマステ。面白いところあるの?」
ペドロ「バル(Bar)を知ってる。5ルピーだ」
板橋「そこは昨日行ったよ。ビアル(Beer)高いよ」
ペドロ「俺はクリスチャンだ」
板橋「だからなんだ?」
ペドロ「アルコールは飲まない」
板橋「それは西アジアの文化だ。キリストはNo relation」
ペドロ「I love Ganja。In India, Ganja is OK!」そろそろこんな意味の分からない会話の流れにも慣れてきた。
ペドロ「Do you like?」と話すと同時に手のひらでモミモミを初め、もう種を取り除いている。
おいおい、こんな天下の大通りで何やってるんだ。
ペドロ「No problem!」あっそ。
チラムを渡された。俺が先のようだ。「俺が俺が」のインド人にこんなことができるのか。
ペドロ「Bon Shiva Shakar, OM~」流儀というのがありそうだ。
ペドロは激しい労働で痩せすぎている。軽食屋のオヤジが嫌な顔をしている。

- 2006/03/03(金) 11:28:08|
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インドでは純白の壁というのは珍しい。やはりフランス統治の名残なのか。
そもそもフランスってそういう雰囲気なのかは知らない。
手持ちのルピーが心細くなってきたので両替をしなくては。
トラヴェラーズチェックの両替がきく銀行は
海辺の高級住宅地の一角に所在していた。無駄にいい雰囲気だ。
真っ青な空に真っ白な壁のコントラストがリゾート気分へ誘う。
板橋「ねぇ、今日子さん。両替終わったらバーへビール飲みに行かない?
おごるよ。」
今日子「いいよ。この町はどこか違うね、気分いいね」下町に行けば他と一緒だよとはいわない。今は浸りたい。
バーに着きKing Fisherというビールを頼む。
さしてうまいビールではない。
板橋「まだ聞いていなかったけど、何でボランティアなの?」
今日子「よく分からない」
板橋「飛行機代や宿代だって自腹だし辛いんでしょ。それも5ヶ月もでしょ」
今日子「うん。でもいい経験だったよ」
板橋「ヒマなんだね」彼女は驚きが入り交ざったような複雑な顔をした。
ゴメン。ヒマなのだとしか思えないんだ。
この世の中にいい経験も悪い経験もない。
善悪なんてそう簡単に分けられるものではない。
インドで考えてしまった。ベタでイヤだ。

- 2006/03/02(木) 10:37:27|
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酷暑気は去った8月とはいえ大地は焼けている。
雑草が申し訳なさそうに撓っている。もうじき枯れるだろう。
バスは快調に走る。灼熱の大地を快調に、しかしゆっくりと。
木製シートのバスはお尻に優しくない。厳しい。
失くすと嫌なので荷物も股に乗っけたまま。地獄だ。
今日子「あっ、指輪落っことしちゃった」
板橋「あ~あ、前に転がっちゃったよ。おばちゃんに拾ってもらいな」今日子さんは前の席に座っている色褪せたサリー姿の婦人に頼む。
サリー婦人「はいよ、よっこらしょっと。ホイ」腰を曲げたのでも上げたのでもない。
足で拾い、その足で渡してくれた。
姿勢としてはオーバーヘッドキックに近い。アクロバッティックだ。
今日子「Thank you...」文化が違うので笑っておくしかない。
バスは快調に走る。舗装といってもお情け程度の道を。
運転手がコントロールパネルにある色んなボタンを押しまくっている。何がしたいんだ?
おっ、ワイパーが動いた。困った顔をしている。大丈夫か?
カンカん照りの天気だ。インド人の行動様式はよく分からない。止めた。
どうやら動かしたかったのはワイパーじゃないらしい。まだ他のボタンを押し続けている。
これ以上なく質素なこのバスにいったい何を求めているのか?
羽根でも出して飛ぶ気か?それはお願いしたいところだ。
運転手は何かをあきらめるように静かにビディーに火をつけた。
何もかもが終わった顔だ。清々しい。
違う国に来たなぁ。無意味に感慨に耽ってしまった。
この調子でポンディシェリーには着けるのかしら。果てしない。
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- 2006/03/01(水) 12:09:04|
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インドは州によっては今でもアルコールは禁制品に近い扱いを受けているし、
そうでない州でも物価にすると高いので大衆には大っぴらには飲まれていない。
ガンジャは吸ってるけど。
コヴァラムを出てからは一滴も飲んでない。
ビールが飲みたい、気分よく飲みたい、
そんな理由で次の目的地は決まった。ポンディシェリーだ。
ポルトガル領だったゴアは有名だが、ここはフランス領だったらしい。
今日子さんの持っている地球の歩き方に
ちょっとインドの他所とは違う雰囲気だと紹介されている。
ビーチ沿いのバーで飲めるんだとさ。
気分良さげじゃん。
ってか、結局は歩き方読んでるし。便利だよね。
たまに地図とかまちがってるんだけど。ご愛嬌。
途中でマドゥライというところで一泊することになる。
よく関東の天気予報で聞く都市がある。熊谷とか前橋とか。
ここはそのイメージしかない。
ミーナークシ寺院というのがあり見にも行った記憶だけはあるが印象は薄い。
暑すぎる。
インドへ来て初めて冷房のある部屋に泊まった。
明日の夕方にはポンディシェリーだ。
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- 2006/02/28(火) 11:38:32|
- インド
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東京じゃ冷房星人の俺が
インドでは天井に吊るされた年代物の扇風機だけでよく眠れている。
誰かがドアを叩いている。朝から物騒だ。開けてみる。
今日子「おはよう、板橋君。日の出見に行こうよ」
板橋「おはようございます。明日にします。眠いや」
今日子「そう?じゃあ、後でお昼でも一緒に。じゃね」睡眠が優先。
翌日。
誰かがドアを叩いている。朝から物騒だ。開けてみる。
今日子「板橋君、日の出見に行かないの?」
板橋「ああ、おはようございます。明日にします。眠いや」
今日子「そう、、、じゃ、お休み」睡眠が最優先。
その翌日。
誰かがドアを叩いている。朝から物騒だ。開けてみる。
今日子「板橋君、今日 日の出見ないともうチャンスないよ」
板橋「えっ?明日にします。眠いや」
今日子「今日はマドゥライに発つ日でしょ」
板橋「日の出は日本でも見れるじゃん」さてと、何日いても日の出とは縁がなさそうだし移動かな。
なんだか変なノリの今日子さんも同行するらしい。
あ、夕日は見たよ。普通。
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- 2006/02/27(月) 18:57:56|
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う~ん、よりによって聖地で肉が食べたくなってきた。
そういえば列車でチキン・カレーを食べてからは
ほとんどヴェジタリアンのような生活をしてた。
探しまくるがない。ヴェジタリアンのレストランばかり。
同じところだって何度も歩いたが、ないものはない。全然ない。お見事。
菜食は医学的観点からするとけして健康によくはないと
大声で叫びたい気分だけど、多勢には敵わないので黙って探し続ける。
2時間ほど歩いて疲れ果てて入ったジュース屋さん。
そこで出会ったのはカルカッタのマザーテレサのところで
半年近くボランティアをしていたという今日子さん(仮名)。
「こんにちは~」インドでは知らない日本人のパッカー同士がよくこんな挨拶から会話を始める。
宗教の勧誘みたいだ。
今日子「北とちがって南はノンビリしてるね」
板橋「そうなんですか?ニューデリー着いた翌日には
こっちに向かったので知らないんですよ」
今日子「インド何回目なの?」
板橋「初めてですよ。楽しいよね。何だかデタラメですね」
今日子「カルカッタ行ったらもっとデタラメだよ」あそ、そんなとこ行かね。
板橋「ところでさぁ、肉食いたいんだけどこの村にはないかな?」
今日子「ないと思うよ。聖地だし。でもいいじゃん。
インド料理は野菜をおいしく食べさせてくれると思う。
なんせ菜食の歴史が違うでしょ」そういう問題じゃないんだと思うんだけど、、、
あ~あ、肉食べたいなぁ。
明日は評判の日の出を見よう。
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- 2006/02/26(日) 11:12:22|
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飽きた。ビーチでノンビリってのはなかなか素敵に退屈。
たっぷり時間がるわけでもないし、次に進もう。
コモリン岬到着。
インド大陸の最南端。重要な聖地の一つらしくインド人いっぱい。
この国は宗教が普通に生活規範となり、人々を巨大なしがらみに絡めている。
俺、関係ないから別にいいんだけど。
インドの聖地といえば外せないのがサドゥー(修験者)。とにかく怪しい。
インドというかヒンドゥー教があるからこそ許される存在。
極端に少ない荷物でインド・ネパールの聖地から聖地へブラブラ散歩してる。
荷物を宿に置いて、外へ出る。
小さな売店の前にサドゥーが座っている。かなり退屈そうだ。
板橋「ナマステ!」
サドゥー「オー」オーって何だ。外国人ががんばってヒンディーしゃべっているのに。
やる気あるの?
サドゥー「ジャパニーか?」
板橋「Yes。ここはいいところ?」
サドゥー「ここHoly Placeだ。俺はサドゥーだ」見りゃ分かるよ。
サドゥー「ガンジャ持ってるか?」
板橋「ないよ」この会話へたどり着くまで5秒だ。バカか。
デタラメ。
本当は立派な信念やら背景やらあるんだろうけど、
俺に目に映るのはデタラメな部分だけ。
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- 2006/02/25(土) 12:02:36|
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ある日の夕方、ボーイ君がウワサのケララ産のガンジャを持ってくれた。
やるじゃない。いいね、しっとりしてるね。
インドでの初ガンジャ。期待は脹らむ。元々嫌いではないし。
チラムに詰めていただく。
ボーイ「どうだ、ケララのGanjaは?Shantiか?」
板橋「Good, good。で、Shantiって何?」
ボーイ「Shantiはピースフルの意味だ」
板橋「ふ~ん、いい言葉だね。Shanti~ Shanti~」
ボーイ「シヴァは24時間Gnajaを吸っていた。だから尊敬する」信仰の問題だから突っ込んだ話は避けるけど、そんな理由だとシヴァも怒んない?
板橋「日本はアルコールのカルチャーだ。
東京じゃ毎晩ケンカが見れるぞ」(ちょっと大げさ?)
ボーイ「それはNo Shantiだ。No goodだ」
板橋「日本の政府はクルクルパーだからな。ウソばっかりついてる。
そもそも政府なんて全部クルクルパーだからな」
ボーイ「ガンジーを知ってるか?」
板橋「どのガンジー?」
ボーイ「マハトマ・ガンジーだ。インドの救世主だ」
板橋「それがどうした?」
ボーイ「I think that he took Ganja, too。So no violence」
板橋「もういい。寝る」おやすみなさい。
部屋へ戻りEcho & the Bunnymenを聴いていたのだが、腹が減ってきた。
このマンチーは強烈だ。
Kit Cutを食べちゃおう。パカッと銀紙ごと割る。パクパク。
あやっ、アルミ箔丸めちゃった。
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- 2006/02/24(金) 11:32:15|
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今日は日がな音楽でも聴きながら本でも読めたらいいな。
そんな気でしかいなかった。マジで。
ゴンチチをCDプレーヤーにセットし、ビーチでボーとしていると、
インド人が近寄ってきた。囁くような声で話しかけてくる。
手には小さいけど緑色をしたきれいなバッズ。サンプルらしい。
売人A「Do you want Gnaja?俺は西洋人のお客さんもいっぱいいる」
板橋「いらない。ジョイント巻くのとか面倒くさい」
売人A「ケララのGanjaはナンバル ワンだ。パイプだって安いぞ」
板橋「そうか。わかった。いらない。ところで、ヘロないの?」
売人A「・・・」小さい声ながら饒舌な売人Aが黙った。
と思いきや周りさっと見渡し後、声を更に抑え営業が始まる。
売人A「Whiteはないけど、Brownならある。From パキスタンだ」
板橋「どこのでもいいよ。それちょうだい。とりあえず1g」
売人A「OK。でも引渡しは明日だ。ブラウンはGanjaとは違う」
板橋「じゃ、明日の午後ね。」翌日の午後。売人Aは約束の時間を守って現れる。信用できる!
ビーチでは渡せないという。なんとなく分かる。
オートリクシャーで5分くらい行ったところで降ろされ、椰子林の中を3分くらい歩かされる。
大丈夫か、俺?
前方を見ると仲間数人が待ち構えている。
ヤバ、初のインド旅行初の絶体絶命のピンチだ。
売人B「You want Brown?」
板橋「うん、くれ」
売人B「Brownはベリー デンジャルだ」
板橋「I heard so」
売人B「ヒアル you アル。確かめろ」確かめろといったって、どう確かめるかなんて知らないけど、
刑事ドラマで見たように小指に少しつけて舐めてみる。苦い。
友好的に商談成立。何のことはない。
売人Aがビーチまで送り返してくれる。
最後にBe Careful!と言い残した。お前が売ったんだろ。
売店でKitKatを買う。アルミ箔が必要だ。
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- 2006/02/23(木) 00:22:19|
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宿のオヤジにバス停を訊き向かう。簡単に見つかった。
なかなか発車しないことくらいでは腹は立たない。ノープロブレム。
やっとこさオンボロバスは走り出す。かなりノンビリと。
街を出てからは高い椰子の木に包まれる。見渡す限り椰子の木。
そのうち丘を越えると見えてくる海。おー、海だ。
小さい時に家族で海水浴場へ行く途中で見た風景に似てるな。
久々だ、こんな気分。いい年してウキウキしちゃったりして。
懐かしいよ、全く知らないところなのに。
コヴァラム・ビーチ到着。
客引きが待ち構えている。
「Hey, Mr! 俺の宿は安いぞ。Very comfotableだ。」じゃ、見に行こうか。おい、バッグ持ってくれ。
宿は見た感じそんなに快適そうでもないけど面倒なのでここでいいや。
ビーチまで歩いて1分が決め手。
客引き君は宿のボーイも兼ねている。激務だ。俺には無理だ。
コテージのベランダでボーイから身辺/意識調査をされる。
ファザルの仕事は?マザルは主婦か?ブラザルはいるか?
日本では学生か?インドは好きか?パキスタンは好きか?
どうでもいいでしょ。
ボーイ「Do you like Ganja?」
板橋「ん?Not that much。普通」
ボーイ「Ganjaはいい。ナチュラルだ。ケララ州のGanjaは有名だ」
板橋「そうか。じゃ、くれ」
ボーイ「今はないけど、いくらか渡してくれれば夜には用意できる」
板橋「タダでくれ」
ボーイ「それはNo possibleだ」
板橋「んじゃ、いらね。ビールくれ」ボーイは売人も兼ねていた。激務だ。ま、インドではお約束。
インドらしく(?)なってきた。すっかり南国気分だ。
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- 2006/02/22(水) 11:23:30|
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駅前の適当な安宿へ投宿。なぜか列車で知り合った日本人女性とシェア。
あら、なんだ。初日の宿はやっぱり特別バッチかったんだ。ここならいいや。
快適、快適。シャワーはお湯はでないけど清潔だし。いいよ、いいよ。
よーし、俺、楽しんじゃうぞー。
南インドは食事がおいしいって列車で知り合ったインド人もいってたし、
とりあえずは食事だな。セットメニューがいいらしい。街を歩く。おー、あるある。
立て看板に踊る -
Meals Readyこれだ。頼んじゃおう。バナナの葉っぱがペラッ目の前のテーブルに広げられる。
周りを見るとみんなアルミのコップに注がれた水で軽く表面を洗ってる。真似しとこう。
その後、肌が真黒でおチビさんのインド人給仕がご飯をデンッとのっけてくれる。
結構な量。こんなに食えねぇよ。
その側に色んな種類のスパイシー味なスープが注がれる。これがカレー。
白いのやら緑のやら、イメージしているウンコ色のカレー以外にも色々。
でも葉っぱの上に直接だからすぐにグチャグチャ。視覚的にはNG。
でもおいしいんだな。
おいしい。手で食べるのがまたおいしい。最後に指を舐めちゃったりして。
慣れれば余裕なんだけど最初は結構難しい。
こんなことから楽しむのがインドの旅行なのかな。
腹も満たされ宿へ戻り、1本だけ持ってきたウィスキーを飲む。
半分は飲みすぎた。後もたないじゃん。いっか。
明日はここからちょっと行ったところのビーチへ行こう。
それにしても暑いな。
ランキングよろしく。

- 2006/02/21(火) 00:39:55|
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